先日、オンラインにてエクスナレッジさんとインテグラルさん主催のセミナーを拝見。
講師は、『間取りの方程式』著者の建築家 飯塚さん。
一度建築ツアーでご一緒した際や、以前お世話になっていた住宅デザイン学校のFacebookや書籍での、飯塚さんの住宅に対する考え方に共感することが多く、詳しいお話を聞きたいと思っていました。これまでの中で印象的な言葉のひとつ、「カタチが決まるまでは間取りは描くな」。
一般的には住宅のプランを考える際、必要な部屋の数だったり、欲しい大きさだったりを整理して間取りを作る方が大多数だと思われます。そうすると外観や屋根に多くの凸凹ができたりして、温熱的にも構造的にも不利になってしまいます。そして、決まって外観が良くありません。
ゆえに間取りを先ではなく、カタチ(外観)を先に決めろということなのです。私もまったく同じではないですが外観とプラン、構造、温熱を平行して練っております。住宅デザイン学校で学んだことの一つにプランを作りながら、プロポーション(外観や窓の位置)を整えるということがあります。
良いと思っているプランと良いと思っている外観のつじつまを合わせていくことが大事だと学びました。プラン優先だとどうしても、外観がうまくいかないことがあるので最近は、外観や屋根の形を先行して考えるようになりました。構造についてもですが、無理のないスパンでグリッド線を引き、そこにプランを落としていくとスッキリとしたプランを作ることが出来ますし、無理に大きな材料を使わないで済むのでコストの面でもメリットがあります。

今回のセミナーの中で、一般の方から飯塚さんに収納についての質問がありました。セミナーで紹介されたプランは収納容量が少ないのでは?と。
現代住宅の流行り、パントリー、玄関クローク、ファミリークローゼットは若いお施主さんのほとんどが希望されます。最後に決まって言うのは、できるだけ収納は多くしてほしい。飯塚さんは、住宅のプランを作る際お施主さんとテーマを決めているそうです。テーマを決めるとパントリー、玄関クローク、ファミリークローゼット等の収納がテーマになる事はないそうです。建築家の方々は、住宅に「...の家」など名前を付けることが多いですが、たしかに「収納の家」などは聞いたことはありません(笑)。家を物置のように考えるのではなく、どのような暮らしをしたいかを考え、今持っている物に少しばかり余裕を持つ程度でよいのではないでしょうか。家は小さく作り質を上げることが大事だと、私は常に思っております。収納は必要なところに必要な分だけあれば良く、コロナウイルスの影響で家にいる時間が増えてきた昨今、普段過ごす家の日常を第一に考えてみてはいかがでしょうか。

タカモク 高梨