昭和23年、福島県猪苗代町に、創業者高梨敏夫により小さな製材所が産声を上げました。永年にわたり地元の建築用木材の製材専門業者として生産に取り組み、昭和34年頃、建築工事業にも進出いたしました。
平成2年、高梨材木店は有限会社タカモクとして新たな一歩をふみ出し、この土地に暮らす皆様の快適な暮らしをささえる家づくりに取り組んでいます。
私たちは今、製材所としての業務に従事しつつ、その知識や技術を家づくりへと活用しています。木の良さは永く付き合っていく程に感じるものです。その良さが、どうしたら住まう人に伝わるのか、どうしたら木に触れる心地よさをより感じていただけるのか?その想いが、今の私たちにとっての原動力になっているのです。
故きを温ねて新しきを知る。まさに家づくりにぴったりな言葉だと思います。製材業として営みを続けて来た時間は、実際に木材に触れてみなければ知り得ない感覚や知識を蓄えていきました。今でこそできる「木が活きる家」を実現することができたのは、教科書だけでは学ぶことができない、故くからの大切な経験でした。
"どうすればもっと快適にすごせるのか?"タカモクは故くからの経験をもとに日本の気候風土に合った家のかたちを模索し続けてきました。より気持ちの良い空間を実現するには、最新の技術を取り入れることはもちろん、遠い先祖の時代からある土間・畳・縁側など、忘れてはならない技術や心をパッシブデザインに生かしていくことが、次なる家づくりに必要なことだと考えています。
建築設計事務所で培った知識と、建設会社で学んだ技術をあわせ持って、使い勝手や変化する家族のことまで考えるのは勿論、実際に快適で、健康的で、省エネになる住まいを目指し、光や風などの自然エネルギーを最大限に活用・調整できるように工夫する、設計の考え方や手法であるパッシブデザインの家を、強くてちょっとお洒落に提案しています。
パッシブデザインの家づくりで大切なのは、福島で住む家だからこそ、福島の気候風土にあったものでなければいけません。さらには、それぞれの土地によって陽の当たり方や風の吹き方は様々。だからこそ福島の気候風土を理解した上で、その土地にあった計画が大切なのです。その場所で、その家族が住む家だから二つとして同じ家はできない。その唯一無二の家で一番快適に暮らせる家はどんな家なのか。住まい手の希望だけではなく、ライフスタイルなども考慮して、話し合いを重ねながら自然と調和する家づくりを行っていきたいですね。
最初に昭和23年から現在にいたるまで、こうして材木屋として発展を続けられたのは、恵まれた自然環境と人による育林技術によるものだということが根底にあるということだけは確信して言えます。材木は一年や二年でできるものではありません。また一人でできるものでもありません。一年一年の人と自然の積み重ねが、年輪となって10年・50年・100年といった大きな年輪を作り上げることで、皆様の家をしっかりと支える材木になっていくのです。木を育てるプロ、木を料理するプロがいて本当の家は完成されます。そのために、タカモクは家づくりの原点ともいえる、木を見る仕事から、お客様と真摯に向き合っていきたいと思います。
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