8月下旬に福島県内の有志が集まり、新潟の住学を訪ねました。
まずは、「野きろの杜」へ、
野きろの杜とは、新潟の設計事務所と不動産が組んで展開している分譲地である。ただの分譲地ではなく、アウトドアメーカーのスノーピークスもあり、居住者が集まれるコミュニティスペースまである。
何がすごいかというと、建築協定がすごい。
・外壁はサイディングが禁止、杉板張りが推奨。
・耐震等級2以上
・HEAT20 G2以上の断熱性能、etc…
これらの基準を満たさないと建築が認められないのである。一見窮屈な条件だが、とても大切な思いが詰まっている。
周辺には田園風景が広がっており、工業製品で形作られた家ではなく、その風景になじむような街を作りたいというコンセプトがある。様々な建築会社で作られている街並みは、見慣れ過ぎてなんの感情もわかなくてっているが、全く統一感がない。地元の街並みを整えるのは、実質不可能なことかもしれないがこういった取り組みをしている分譲地なら可能だ。とても胸が熱くなった。
かと言って自分がこの取り組みをするのは難しい…一棟一棟を心を込めてつくることの大切さ、街並みへの還元、サステナビリティな素材を使用することで、家が存在し続ける。存在し続ける事で周辺が共感してくれる。そんな家を私たち工務店はつくっていかなくてはいけないと再認識した。
住学初代校長であり、設立者のサトウ工務店の佐藤さんが丁寧に説明してくださいました。
佐藤さんとは、10年ぶりにたくさんお話ししました。
延長戦もありました。建築屋が集まると、建築の話しかでません。建築愛がなければ、この仕事はできませんね。
タカモク 高梨