高断熱の家の暖冷房負荷を計算すると、6~8畳程度のエアコンで全館冷暖房が可能という結果がでる。
実際はそんな簡単なものではない。
先日は、須賀川の家の小屋裏エアコン(冷房)のアップグレード工事を行いました。
当初の設計は、小屋裏に設置したエアコンからでる冷気が合板を伝って、天井裏にこぼれて、輻射熱で冷房するという方式。
冷気は、思ったより重く動きが鈍い。遠いところまでは、思うように動いてくれないのである。また、リターンは壁に張った石膏ボードの上を少し開けて、温かい空気をそこから上げ循環させてる目論見でした。
エアコン上部のダクトは、室内の空気を取り入れる。下の断熱ダクトには、アローファンが接続されており強制的に風量を稼ぐ。
アローファンの様子。断熱ダクトを使用することにより、効率的に熱を送風する。
ダクトを分配するためのチャンバーを接続して、各居室に冷気を送る。
今回追加したのはアローファン(21W)、パイプファン1台(1.7W)ずつ。1日つけてもエアコン代+13.6円/日程の電気。
この方式であれば、安価なエアコン一台で居室の扉を閉めいても全館冷房が可能になる。とくに、エアコンの風が苦手な方はに向いている。
高断熱な家であれば、普通に壁掛けのエアコンを部屋に付け、サーキュレーターや扇風機を組み合わせてば、ある程度全館冷房はできる。ただ全部屋扉を開けてままにしなくてはならない。
タカモク 高梨