太陽に素直な設計をすべし

2020.05.11

コロナウイルスで世の中を大変ですが、たまには違う話題を。
昨年の3月に世界のCO2濃度が400PPMを突破というニュースを受け、各国がCO2の排出削減量をCOP21にて歴史的合意をしたのは記憶に新しい。
CO2の排出の個人個人で削減するのは、難しいと思うが心掛けることは大事だと思う。
日本の自給率を下記に示す
・食料自給率   ・・・39%
・エネルギー自給率・・・9.6%(2017年度)
日本は食料自給率は、4割程度に対して、エネルギー自給率は1割を切っている、いわば「エネルギー赤ちゃん」である。
日本はエネルギーを他国から買っているのである。そこで化石燃料の埋蔵量を下記に示す。
石油:51年 6.6976億バーレル
天然ガス:53年 187兆m3
ウラン:102年 572万t
石炭;114年 8,915億
少し古いデータ(BP統計2016)だが確実に埋蔵量が減ってきている。我々は、今まで通りの生活をして良いのだろうか?
エネルギーを使い切ってしまっては、子供、孫、後世へはのこらない。
これから家を新築やリフォームを考えている人は、なるべくエネルギーを使わない家づくりに努めてほしいと願う。
私たちの生活は、太陽と共にある。太陽が顔を出したら起床し、沈んだら寝る。家の作り方も太陽に素直になってみるとよいでしょう。
例えば、南面の大きな掃き出し窓があれば、
冬場ならそこからコタツと同じ分の熱を得ることが出来る、
夏は逆に大きな熱量が入ってきてしまうので、簾などで日射を遮る。
たったこれだけでもエネルギーを買う量を減らすことできる。もう一つ必要なことが断熱性能である。
工務店や量産メーカーで性能はまちまちだが一つの指針を示すなら「HEAT20のG2」レベルが良いでしょう。地域によって値はことなるので、自分の地域を調べてみるとよいと思います。日本政府でも断熱性能の基準値は、設けているがそれは「最低の基準であり、最高ではない」と覚えて頂きたい。
よく弊社の性能の話を業者や別の工務店にすると、「そんなに必要ですか?」と言われることがある。「必要です!むしろもっとやってあげたいです。予算があれば 笑」と答えます。低燃費な暮らしができる家の性能を計算するとこれ以下にならないです。
皆さんも家を建てる際は、太陽に素直で低燃費な家を建ててください。

タカモク 高梨