大雪による被害

2025.04.07

大雪による見積もり依頼を多く頂いております。
軒先が折れたり、隣家の屋根からの落雪被害だったり、様々です。

今回は軒先が折れてしまった原因について。
・あまりにも多い雪で、雪かきができず軒先に雪の荷重がかかってしまった。
・雪庇が出来てしまい、軒先に荷重がかかった。
・空き家になってしまい、屋根の雪を片付ける人がいなかった。
・垂木の構造計算がされていない。

今回使用させて頂いている写真は、全て当てはまるのです。
写真のお家は現在空き家になっており、ご親戚の方より見積もり依頼を
頂きました。人が住んでいない家だと屋根からの落雪がしずらい状況になります。
この時代の家は低断熱もしくは無断熱の家で、家で暖房すれば屋根を暖めることになり
住んでいたころは、落雪していたのでしょう。
また、垂木という屋根の下地の構造計算をしている家はほぼ無し。
垂木の大きさや留め具(釘や金物)、間隔などは積雪荷重や軒の出、屋根勾配で異なります。
構造計算をしていれば、防げたかもしれません。
また、構造計算をしていても地域の特性も理解しなくてはなりません。
風がどの方向から吹くのか、隣の家の屋根の向きの確認。
雪の降らない地域より考える事が多いのです。
その地域をしらない建築家やハウスメーカーに依頼して
苦労している人は、何人も見てきてます。
雪国は、地元を知っている工務店に頼むのが一番良いと思います。

タカモク 高梨