「家の燃費」を整えるという考え方
最近、家づくりのご相談でよく聞くのが、
「家は資産だから、できるだけ失敗したくない」という声です。
特に20代後半〜30代の方にとって、住宅は“買い物”というより、
これから先の暮らしや家計を支える大きな土台になっています。
物価やエネルギー価格の先が読みにくい2026年。
だからこそ、家づくりでは建てる時の金額だけでなく、
住み始めてから何十年もかかり続けるお金まで含めて考えることが大切だと、私たちは考えています。
自然素材は「見た目」より「燃費」の話
自然素材というと、
「雰囲気がいい」「贅沢そう」
そんなイメージを持たれることもあります。
でもタカモクが自然素材を選ぶ理由は、
実はとても合理的です。
無垢の床が冷えにくい理由
無垢材の床は、中に細かな空気層をたくさん含んでいます。
空気はとても熱を伝えにくい性質があるため、
無垢の床は合板フローリングに比べて、冬でも足元が冷えにくくなります。
実測では、床の表面温度が3〜5℃ほど高く保たれるケースもあり、
足元が暖かいと、エアコンの設定温度を1〜2℃下げても十分に暖かく感じられます。
これだけで、暖房に使うエネルギーは約10%前後変わってきます。

塗り壁がつくる「体感温度」
漆喰や珪藻土といった塗り壁は、
室内の湿度を40〜60%くらいに保とうとする性質があります。
冬、同じ20℃でも、
湿度が20%の部屋と50%の部屋では、
体感温度が1〜1.5℃ほど違うと言われています。
つまり、自然素材の壁は、
無理に暖房を強くしなくても、
「暖かく感じる状態」をつくってくれる存在です。
高断熱と組み合わせると、家の燃費が変わる
こうした自然素材の力を、
しっかりした断熱性能(断熱等級6〜7相当)と組み合わせることで、
家全体の温度差が小さくなり、
エアコン1台で家中を暖めることも現実的になります。
実際の例では、
-
冬の光熱費が
月3万円前後 → 約1.5万円 -
年間で 15〜20万円
-
30年で 400〜600万円
これだけの差が生まれることもあります。
これは「節約を頑張る」という話ではなく、
家の性能そのものが働いてくれるということです。
30年で見ると、家計に500万円の差
家を「いくらで建てたか」だけで比べると、
自然素材×高断熱の家は、少し高く見えるかもしれません。
でも、30年間で見ると、
-
光熱費の差:約 540万円
-
メンテナンス費(クロス張替え等):約 150万円
-
補助金:約 125万円
初期費用が仮に300万円高くても、
30年後には500万円以上プラスになる計算です。
これは、教育費や老後資金として、
決して小さくない差だと思います。
家族の健康も、立派な「資産」
断熱性能が高い家は、
ヒートショックのリスクを下げ、
結露やカビを抑え、
アレルギーの負担も減らします。
健康に暮らせることは、
目に見えないけれど、
確実に医療費や生活の安心につながる資産です。

まとめ|自然素材は「感覚」ではなく「選択」
これからの時代、
「安く建てて、光熱費がかかる家」は
家計にとって大きなリスクになります。
お住いの地域の気候条件の中で、
家の燃費をどう整えるか。
タカモクは、
心地よさを大切にしながら、
その裏側を数字と根拠で支える家づくりを行っています。
今の暮らしにとって、
どの性能が本当に必要なのか。
補助金を使うと、実際の負担はいくらになるのか。
光熱費シミュレーションや
補助金を含めた資金相談も行っています。