全国各地で猛威奮っている新型コロナウイルスの影響で、自宅にいる時間が長くなっている。
テレビを見ていたらコロナウイルスで子供が困っている事ランキング1位が
「家族の時間が増えて嫌だ!」
いろんな家庭環境や年頃まではわからないニュースではあったが、とても驚いた。
(いろいろ不確かな情報ですみません。)
私が日頃家を設計する際、敷地のクオリティを確認し、どうすれば住む家族が豊かな暮らしが出来るだろうと考える。
全て見渡せるリビング空間も大事だが、個室とは別に少し籠れる場所も必要と私は、思う。親としては、すべて見渡せるリビングは、子供がどこにいるか一目瞭然で安心だが、プライバシー性は欠く。少し籠れる場所は、気配は感じるけど、全貌は見えない空間。こういう場所があると、
子供は自分で遊び方を見つけて、遊ぶ。
怒られて、隠れて泣く。等々使い方は、様々。
建築家の中村好文さんのイングルヌックと言う居場所は、少し籠れて気持ちの良い居場所だ。暖炉があり、本棚があり、籠れる。
家に少し籠れる場所があることでプライバシーを守るまでいかなくても、家族と少し距離を置くことが出来る。
籠れる場所にしろ、畳コーナーにしろ、家に少し変化を与えると豊かさは、倍増し楽しい家になるのではないだろうか。
タカモク 高梨宏和