「ひとりで家を建てる」という選択。

2026.10.07

家を建てる。

そう聞くと、どんな家族を思い浮かべるでしょう。

夫婦と子ども。
庭があって、子ども部屋があって。

住宅の広告を見ても、家づくりはどこか「家族」を前提に語られることが多いように思います。

でも、本当にそうでしょうか。

ひとりで暮らしている人が、
自分のために家を持つ。

それも、これからの暮らし方のひとつとして、もっと普通にあっていいと思うのです。

賃貸で困っているわけではない。

ひとりなら、賃貸で十分。

確かにそうかもしれません。

家の修繕を自分でする必要もなく、ライフスタイルが変われば住み替えることもできます。

だから、無理に家を持つ必要はありません。

それでも40代、50代とこれから先の暮らしを考えたとき、

「このままずっと家賃を払い続けるのかな」

「歳を重ねても、今と同じように部屋を借りられるのかな」

「いつまでここに住むんだろう」

そんなことが、ふと頭をよぎることがあります。

家が欲しいわけではない。

でも、これから先の自分の居場所について、一度ちゃんと考えてみたい。

家づくりの始まりは、それくらいでもいいのだと思います。

家族に合わせなくていい家。

ひとりの家には、ひとりだからこその自由があります。

大きなリビングはいらないかもしれない。

子ども部屋も必要ありません。

その代わり、

料理が好きなら、キッチンを少し贅沢にする。

本が好きなら、本棚のある居場所をつくる。

アウトドアが好きなら、道具を並べられる土間をつくる。

友人や家族が遊びに来たときには、一緒に食卓を囲めるようにする。

そして、ひとりで過ごす夜には、静かに落ち着ける場所がある。

誰かの暮らしに合わせなくていいからこそ、

自分に必要なものには、きちんと場所をつくる。
必要のないものは、つくらない。

そんな家づくりができます。

大きな家じゃなくていい。

そこでタカモクがひとつの選択肢として考えているのが、20坪という大きさです。

20坪という数字だけを見ると、

「小さくない?」

と思うかもしれません。

でも、子ども部屋も、使わない客間も、必要以上の廊下もいらないとしたら。

20坪には、意外なほど暮らしを楽しむ余白があります。

そして家がコンパクトになれば、建築費だけでなく、その先の冷暖房やメンテナンスについても考えやすくなります。

小さくすることは、我慢することではありません。

必要なものを選んだ結果、ちょうどいい大きさになる。

そんな考え方です。

これから30年、どんなふうに暮らしたい?

家づくりというと、

土地はいくら?
建物はいくら?
住宅ローンはいくらまで借りられる?

どうしても「今」の数字から考えてしまいます。

でも、ひとりの家づくりだからこそ、その少し先まで考えておきたいと思います。

50代になったとき。
60代になったとき。
仕事を辞めたあと。

雪かきはどのくらいできるだろう。

光熱費はいくらくらいになるだろう。

家のメンテナンスには、どのくらいお金が必要だろう。

そして、家でどんな時間を過ごしていたいだろう。

住宅ローンを返せるかだけではなく、家を持ったあとも、自分らしく暮らしていけるか。

そこまで含めて考えるのが、家づくりだと思っています。

「ひとりだから」は、家を諦める理由じゃない。

もちろん、答えが「家を建てる」でなくてもいいのです。

賃貸に住み続ける。

中古住宅を購入する。

コンパクトな新築を建てる。

どれにも、それぞれの良さがあります。

大切なのは、

「ひとりだから、家はいらない」

と最初から選択肢をひとつ消してしまわないこと。

誰かのためではなく、
これからの自分が過ごす時間のために。

一度、自分の暮らしについて考えてみてもいいのではないでしょうか。